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ぱねおPの日誌

雑記、所感とかを気まぐれ不定期に書いていきます。

デレステイベント『Flip Flop』の話

2016年11月19日、僕が担当するアイドル『及川雫』が、
初めて楽曲の仕事でメディアに露出する事になりました。

よーするに、及川雫にようやく歌の出番が来たわけです。
参加する曲目は「Flip Flop」
新しい発見への高揚を軽やかなテンポで歌い上げる、パッションポップスナンバー。
この楽曲へ及川雫が起用された事は、担当として非常にうれしい事です。
が、僕と異なる意見も多く見受けられため、ちょっと語ることにしました。

イベントのネタバレ含みますので、ご注意ください。



及川雫』について

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2012年4月13日にお目見えした、酪農家の娘です。
圧倒的なプロポーションに、大らかさとパワフルさを内包した郷土愛溢れる女の子
水着グラビアの仕事もあれば、日本人離れしたスタイルで特殊な衣装も着こなします。
その性格やのんびりした人当たりで、献血キャンペーンガール等ファンと直に触れ合うようなイベントに高い適性を持っているのも、特筆すべき点です。
今後の課題も見受けられますが、それはこれからキャリアを積むことで解消できると思っています。

パワフルでスタイル抜群な、おっとりした優しい娘。

それが、僕の担当である及川雫というアイドルです。
初登場時の衝撃の話題性、
順当にビジュアルを評価された新規絵の追加、
イベント上位報酬、ガチャの目玉、両方を経験、
モバマスで「アイチャレ」と「アイプロ」に起用、
アニメへの起用に伴うボイスの追加、
リズムゲーム『スターライトステージ』(以下デレステ)には初期から参戦、
ほどなくして固有衣装を持つSSRバージョンの追加。

群雄割拠のシンデレラガールズ界では順調に成功を収めている部類と言っていいと思う。



そんな及川雫が、デレステのイベントで「Flip Flop」のユニットメンバーに抜擢されました。やったね。



楽曲『Flip Flop』について
この曲は『あいくるしい』と同じく、
完全新規ではなく、既存楽曲にメンバーを追加した、ボイスマッシュアップ版とでもいうべきものです。
初お目見えがアニメでも単独リリースでもない、特殊なケースだったため、この曲自体を知らないという人も少なからずいるかと思います。
個人的に、シンデレラガールズ楽曲の中でもかなり好きな部類な為、ここに及川雫が関わるという構図は素直に嬉しい。



デレステイベント『Flip Flop』について
今回、及川雫日野茜高森藍子脇山珠美道明寺歌鈴と共に、
とある村落の秋祭りのステージでのパフォーマンスと、それに付随する村のPV撮影に臨みます。
PVに関してはクライアントの自治体役員さんもオマケ程度に考えているのか、あまり熱心な様子ではない。
というより、毎回似たような内容になるので、今年はアイドルが出演するだけでもう満足、といった印象。
5人は「それでは村のPVにならない」と、その村落のまだ見ぬ魅力を見つける為に奔走する

――というのが、今回の大まかなストーリー。




今回のイベントで感じる『及川雫の魅力』について
ここからは僕のプロデュースする及川雫のアイドル像が基準の所感です。

及川雫の特徴として、酪農系アイドルというものがあります。
実家が酪農家で、彼女もまた牛を家族のように可愛がり、世話をしてきた。
彼女の「家族」や家業への愛着は、彼女の価値観や比喩表現のルーツとして表れています。
デレステに至ってはアイドルを始めるきっかけにすらなっている。

そんな及川雫は、今回のPV撮影においてどんな役割を果たしているのか……
まず問題提起。
「特産品がイモくらいしかないから、それ持ってコメント下さい。それでもう万事オッケー」
と、テンション上がりつつも諦念まみれのコメントをかますという器用な自治体役員さんに対し、
「えっ、それだけでいいの?」という雰囲気のアイドル達の中から、

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と、及川雫の声。
与えられた媒体に対しての不安ではなく「媒体って本当にそれだけ?」という視点を最初に提示したのが彼女です。
乱暴な言い方をすれば「食品産業の一つでしかない酪農」に魅力を感じ、それを広げたいと活動する及川雫って、
「対象の魅力を隅から隅までサルベージする」という思考がデフォで染み付いてるんだなぁ、と。
『特産品のイモの魅力をとことん』ではなく、村落の他の魅力に考えが及ぶのは、
酪農というスケールのデカいものをこよなく愛する及川雫ならではの発想だと感じました。


そこからはもう、地元の酪農とのコンタクトで独壇場だったり、
(ここは酪農系アイドルの本領発揮でしょう)
パッションを迸らせて全力疾走する日野茜の勢いに乗ったり、
(大体の事は許容して、むしろ参加する等、行動力はすごい)
それに戸惑う道明寺歌鈴を、最終的には一緒に疾走させたり、
(無理やり巻き込むのではなく、「あの」歌鈴を自発的に走らせる)

何かを牽引するような役回りではないかもしれない。
著しく成長を見せるだとか、そういうドラマティックな展開は持っていないかもしれない。
肝心の楽曲MVに至っては、他のメンバーと比較しても少々短めのソロフレーズがある程度(CD化されたらどうなるかはわかりませんが)。
これに関しては「既存曲で、しかもオマケ程度の扱いじゃないか!」という担当諸氏の意見も散見されました。同調も否定もしません。

でも、今回のイベントにおける
・当たり前のようにその場にいて、
・地味と一蹴されかねないものの魅力を伝えようとして、
・他メンバーの強すぎる勢いに苦もなく乗っかり、
・仲間の弱音すらあっさり包み込んで、
・結局、いつの間にか物事を良い方向に持っていってしまう。
という及川雫の役割は、いつもと何ら変わる事がない。


「新しい発見への高まり」を歌った『Flip Flop』のイベントで、
寂れた村落の魅力を余すところなく伝えようという行動を取り、
出すぎず、下がりすぎず、全体の推進剤になっていく。

及川雫』の起用(それ自体だけでなく、その中でも役割も含めて)に、とても「らしさ」を感じました。
残るはエンディングコミュ。
及川雫が、他のメンバーとどんな感情を共有するのかが楽しみです。




及川雫の初歌唱だけど、う~ん……」みたいなモヤモヤを抱えてらっしゃる担当プロデューサー諸氏もいるかと思いますが、
この思考停止全肯定型プロデューサーの所感も、視点の一つに加えてもらえれば幸いです。